1年 1月 上章

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「平山君ー。…平山君?」 「…ぐおー。ぐおー…」 寝ちまったか。まあお疲れ様。こんな時によく動いてくれたよ。 やっと俺も静かにくつろげる…。 …家に帰ってから何しようかな…そういえば大掃除ほったらかしたままだったな…お父さんは仕事で家にいないし…ああ、寒いなあ、眠いなあ…。 『あけおめッスーーー!!』 「うおお!?なんだ、なんだ?」 急に耳を塞ぎたくなるような雄叫びが。どっかで聞いたことがある声の主は目の前に立って笑っていた。 「た、武田君か…」 「新年早々お疲れのようッスね。うお!酒臭いッス!」 「ああ…臭いのはあのアホ4人からだよ…」 隣の酔っ払い共を指す。とても気持ち良さそうに寝ているのが腹ただしい。 「高校生が飲酒なんてするなんなんてどうかと思うな、僕は」 「水原君!」 続いて武田君の背後から現れたのは水原君。ふう、と溜め息をついている。
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