1年 9月

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(パーポー、パーポー) (次の日……) 「ふぅ。 先輩たちは、全員病院送り。全治半年やそうや。」 「助かったのが、俺たちだけだなんて。 これからどうしましょう。」 俺たちは命からがら、ビルから脱出した。 先輩たちは奇跡的に生き残り、こうして部員俺たちだけになったということだ。 途方に暮れていたその時、部室の入口から声が。 「ほーっほっほっほ。」 …一発キャラみたいな男性が現れた。 「? あれ、誰です?」 「教頭先生や。知らんかったんか?」 すると、教頭先生は冷ややかに吐き捨てた。 「廃部。野球部は、廃部よ。」 「え?」 耳を疑った。 「前から問題起こすし、イヤだったのよね。 それに、部員2人じゃ野球なんてできないでしょ?」 「そ、そんな! 事故で、部員が減っただけです。野球をやりたい人は多いから、9人ぐらい、すぐに集まりますよ。」 「アラ、言ったわね。 じゃあ、アタクシは寛大だから、来年まで待ったげる。それまでに、9人そろえてね。まぁ、急いで潰さなくてももう潰れているみたいなものだし? ほーっほっほっほ。」 「……。」 な、何が寛大だ! 勝手に廃部なんかにして! 「教頭は、ハンドボール部の顧問をやっとるねん。グラウンドとか、予算とかを、横取りするつもりなんやろ。」 「外藤さん! 2人で野球部に入ってくれる人を探しましょう! そして、新たにまともな野球部を作るんですよ。」 そう、今はハイそうですかと簡単に引き下がるところじゃない。ここが正念場… 「あ、わしは、パス。ここらが退き際や。 野球部は、お前に任すわ。じゃあな。」 ……………………………………………………あれ? 「そ、そんなー!」 野球部 部員一人 来年までに部員を集めなければ廃部(ゲームオーバー)image=283528782.jpg
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