1年 1月 下章

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(…早朝) 「(ムク…)」 「ふ、ああ…。あ~、頭ガンガンする…」 「あれ?どうしてここにいるんだ?カラオケ店にいて、それからええと…」 「(ムク)」 「ああ、おはよう真由子」 「おはよう水野君…あれ…?何で私たち神社のベンチで寝ているの…?」 「さあ…あれ?みんないないけど何か人が多いな…もしかしてさ、今日は…」 「…うん、元日みたいだね」 「ああ、やっぱりそうか…。…真由子」 「ん?」 「今年も、よろしくお願いします」 「…はい!こちらこそよろしくお願いします!」 腹減ったな、何か食うか? それならあそこにテントを片付けている人がいるよ、そばが余ってたら貰いに行こっか。 余ってたらいいな。よし、行こう。 それじゃ早く早く!おそばは待ってくれないよ! はは、そばが逃げるわけないじゃないか… 水野君。 どうした真由子? ………えへへ、何でもないよ!向こうまで競争ね! お、おい!危ないぞ!待ってろ、今すぐいくからな! 「あちゃー…思ったより人で混んでいるわね…。 ? なんで今頃になってそばをすすっている人がいるんだろ…」
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