1年 1月 下章

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(そして…) 「(おら、行くぞ一年坊!)」 (バシッ!…シュルシュル…) (ガシィ!) 「おっ、凄いぞあのキーパー。ポストぎりぎりのボールを飛びつきでキャッチしたぞ」 「はあはあ…あれはアメリカから来た、ボブ君でやんす…ああ、走って疲れた」 「(うおおーっ!俺の自慢のシュートがいとも簡単に止められたー!)」 「(先輩…というより今のシュート完全に外れてましたよ…)」 「(ふ…天才に凌ぐのはその上の天才、って事か…)」 「(聞こえていないんですね分かります)」 「うーむ…あの反射神経、あのフットワーク…鋭いゴロをさばくいい三塁手になれるな」 「だ、駄目でやんすよ。ボブ君はこの前の試合で好成績を出して、レギュラーに抜擢されているでやんすよ?サッカー部が手放すわけないでやんす」 「たわけ。やってみなくちゃ分かんないだろ? お~い、ボブ君!」 「オー、ミーを呼びましたカー?」
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