1年 1月 下章

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パワポケ「それにしても山田さんは社会人なんだよな?亀田君の従兄弟なんだろうか…?」 渦木「ふむ。あなたは本当に勘が鋭い」 パワポケ「うわっ!渦木さん! えと、何かご存知なんですか?」 渦木「皆さんに会う前から事前にデータを頭に詰め込みましてね…いや、それにしても驚いた。開田さんそっくりな…」 パワポケ「開田さん?」 渦木「ああいえ、こっちの話です。 …彼には彼なりの事情があるんですよ。個人情報保護法にのっとり詳しくは話せませんが…。幼少時は大変だったそうです」 パワポケ「………そうなんですか」 渦木「…すみません、空気を濁してしまいましたね。私、あなたの事も調べました」 パワポケ「調べましたって…堂々と言いますね。 …って自分!? そんな、ただの学生ですよ自分!」 渦木「いや、君には夢を叶えると信じている。何だってできる、そんな眼をしているんです。 何度も何度も大きな壁にぶつかってもそれを乗り越えられる力。勝利へと導く闘魂。 そして…。いえ、やっぱりなんでもありません。」 パワポケ「それって…忠告ですか?よく分かりません」 渦木「そうですね…ふふ、はい。おっさんの忠告です」 たかゆき『おい!遅れんなよ人間の癖に!』 パワポケ「か、関係ないだろー!今行くよ!…さあ、渦木さん行きましょうか」 (タタタ…) 渦木「…君が送るサクセスストーリー、私は見ていますよ」
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