1年 1月 下章

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渦木(ここらの地帯…結果、ワギリバッテリーの誕生のきっかけとなった。 それはどうしてか?当時、和桐製作所は資金が無くバッテリーとは関係のない部品生産しかしていなかったからだ。 一度倒産の危機が訪れた時、和桐社長は食玩の色づけの為の機械を商品化して、一発逆転を狙った。 それは一部のマニア向けで、利潤なんてたかがしれてた、そんな機械。そんな機械の為に特許免許を作り、機械の部品の契約との取り合い、一度解体した会社を復活させてなんていうどたばた騒ぎ。とてもこの会社が世の中を変えるとまで言われるバッテリーの誕生には繋がらない。 バッテリーの開発…それは数年後の時間と共に、一人の女性から生まれた。…寺岡、その名前の開発者。 話を戻して、何故ここの場所とワギリバッテリーが絡んでくるのか。 それは和桐製作所が、社会人野球で無謀な『かけ野球』をして数々の勝利を収めたからだ。 たかゆきが言っていた話で繋がった。和桐製作所が対戦した相手は、ここを庭としている社員達。言い換えると、和桐という会社があそこまで成長したのはここの社員達のお陰とも言えよう。 現在、ここらの地帯の違反行為、及び違反パーツは実のところ監視が甘い。我々が手が届くこのような場所でも取り締まりが出来ない。上からの圧力で動けないでいる。その上に当たるものこそ――ツナミグループ。 何故彼らがここに手を出さないのか、いやまだ手を出さないのかが明確に分からない。ただ言えることは自分たち警察官はここの騒動をただ見てるだけしか、) 武美「うきゃー!」 渦木「うわっ!?」
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