1年 10月

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(そして…) 「どうしよう…」 部員が集まったとしても、来年までまともな練習が出来ない… かと言って俺がアルバイトをして部費を貯めてても、人を集めなければ廃部(ゲームオーバー)… 「困ったでやんすね。 とりあえず、残りのボールを大事に使うしかないでやんす。」 「…そうか…。」 取りあえず、日も暮れたので、俺達は帰ることにした。部員集めは明日からだ。 「はぁ…。ただいま。」 どうしたものか…。 ん?家の中に人影が…? 「……。おかえり。」 「ただいま、父さん」 「……。」 「今日は早かったんだね? そういえば、俺、野球部に入ったんだ。それで…」 「父さんは、仕事で疲れているんだ。 明日にしてくれないか。」 (バタン!) …父さん…。 父さんは6年前の゛あの時゛から仕事人間に変わってしまった…。 家族を養うには、どうしようもないことなんだけど…どうすれば昔のように戻ってくれるんだろう…。 母さん…。
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