オープニング

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「今日から、ここが俺の学校か…。 なんだか…すごく汚い高校だなぁ。」 俺の名前はパワポケ。 今日から極亜久高校の生徒だ。 正門は傷だらけ、落書きがある。ここから見える校舎もお世辞にも綺麗とはいえない。 しかしこの学校はスポーツに力を入れているのか、グラウンドは整備されている。 …さて、早く行くか。 「転校してきたパワポケです。よろしくお願いします。」 教室を見渡すが数人席が空いている。教室に残っている連中の顔を見て、おおよそ理解できた。 どこかでタムロってるのか? 「じゃあパワポケ君、亀田君の隣の席に座って。」 なかなか美人の担任が空いている席を指す。 「よろしく。 オイラ亀田でやんす。今日から、友達でやんすね。 ところで、趣味はなんでやんす?」 「趣味ってわけじゃないけど、これまでずっと野球ばかりやってきたんだ。 この学校でも、野球部に入るつもりなんだ。」 亀田君はオーバーなリアクションをして驚いた。 「えっ、野球部? 悪いことは言わないから、やめとくでやんす。」 「どうして?」 「ウチは、まともな部の方が少ないでやんす。 中でも一番酷いのが野球部でやんす。」 え? まともな部が少ない?じゃあなんでグラウンドは綺麗なんだ、と聞くと亀田君は陸上部とサッカー部が使っていると答えた。 そんなことより…野球部が一番荒れている?image=293225918.jpg
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