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「ふぅ~……。」
カリカリカリ…。
「はぁ~……。」
…今は何をしているかって?…えっと、どこから話せばいいのやら…。
「…あ、パワポケ君、また間違えてる。
形容詞はナリ活用とタリ活用を使って…。」
「明日香よ、古文なんて俺には無理だ。もうちと簡単な…。」
「…あ、ここの式だってさっき出した答えを代入するのよ。三度目。」
…どうして野球バカの俺が、こうも真面目に勉強をしているかと言うと…別に東大学生を目指している訳もなく、これも野球部の為に仕方なく…。
「パワポケ君。メアリーは野球に深い愛情を注いでないよ…。」
(10月下旬)
「パワポケ君!今日は部室じゃなく、教室を見回って見るでやんす。」
「う~ん…。そうだね。
対村上君の戦略もないし、特訓しなくちゃ…。どうしても彼のパワーが必要だしね。」
「そうと決まったら襲撃でやんす。」
「そんな事をしたら、学校に居られなくなるよ…。」
「よーし、まずはこの組からでやんす。
オラオラでやんす!」
「…あぁん?(ギロ)」
「失礼しましたでやんす。
あ…いえ、そんなんじゃなくて…でやんす。え?あ、ハイ…。
お金を取られたでやんす…。」
「亀田君、もう黙ってて。
誰か野球部に入りませんかー?共に甲子園を目指して、死に物狂いで練習しましょうー。今なら千本ノックと10キロマラソンなんかが毎日出来まーす。」
…シーン
「(あれ?何だろう、この空気。)」
「(滑っちゃったでやんすかね?)」
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