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「…あー、そこの君?
僕らのクラスに何か用かい?」
「(学級委員みたいな人が来ちゃったでやんすね。)」
「(う~ん…でも、頭数ぐらいにはなるだろう。)
突然だけど野球部に入りませんか?太陽の下、一緒に甲子園を目指そう!」
「…数を揃える為ならお断りだね。」
「あ、あれ?聞こえてた?」
「全く、失礼だね。僕の名前は水原(みずはら)。このクラスの学級委員長をやっている。」
「え!?
まさか成績が、いつも学年で1番の天才の、あの水原君でやんすか?」
「(それってあんまり野球はできそうにないんじゃ…)
失礼しました。それでは…」
「まあ待ちたまえ。勉強ができるからスポーツは苦手、というのは偏見だ。
今から、証明してあげよう。」
「(どうしよう、亀田君。)」
「(野球部の宣伝っていうことでいいんじゃないでやんすか?)」
「(なるほど…。)
よし、じゃあ昼休みグラウンドで。」
(そして………)
「ほら、投げてみなよ。」
「じゃ、いくよ。…亀田君?君はキャッチャーじゃないか。早くプロテクターつけなよ。」
「ボール怖いでやんす!」
(…校舎側)
「なんか騒がしいのう…
おおい、何事じゃ?」
「あ、村上。わかんねーけど、何か野球対決するらしいぜー?」
「野球…じゃと?」
「…じゃいいや。改めて水原君、いくよ。
それっ!」
ビシュ!
カキーン!
「あ、あれ?みるみる球が外野まで…。」
ガン!←外野フェンスにダイレクトに当たる音
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