1年 11月

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「取りあえず練習をするか。体が鈍っちゃっているし。」 ちなみに、俺のポジションはファースト。 亀田君はキャッチャー。「初めてグローブをはめるでやんす!」とか言っていたが、そこまで初心者であったか…。 平山君はピッチャー。「エースになって、モテモテになってやる!」と言っていた。そんな安直でいいんかい。 取りあえず。3人だけで出来る練習をするか…。まずはランキングだ。 「まずは軽めに5キロくらいかな?」 「無理でやんす!」 「じゃあ、3キロ?」 「げぇ、きっつー…。」 「…1キロは?」 「「というか、あまり体は動かさない方針で…。」」 だあああ!!何意気投合にかぶせて言ってやがるんだ!! 「練習する気は無いのか!?」 「オイラ、まず楽しく野球をやりたいでやんす。」 「バッテングがやりたいな…。」 ぷっちーん。あ、何か切れたような気がする。 (ぽか、ぽか!) 「いい加減にしろ! お前、真面目にやる気あるのか!?」 「ひぇぇ~…凄い剣幕だ…。」 「ギャグ補正がないと、めっちゃ怖いでやんす…。」 「ランキング10キロだ!!今時の中学生だって走れるぞ! ちゃんとついて来い!」 「「ひぃぃいい!!」」 「まだ、やっとるんかいあいつら。 忙しい奴らやのう。」
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