1年 11月

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「………野球しか脳に無さそうな奴だったんだけどね。」 まだ自分のテストの点数が分かるわけじゃない。でも落とした所はあった。 絶対負けないと思っていた奴に、プライドを傷つけられた。 「本当に甲子園に…行けるのか…?」 テストでこんな事が起きるんだ。得意分野の野球だったらどうなる? 「………負けない。」 今度は僕が勝つ番だ。 …野球で、「彼」に勝ってやる。 音楽室を後にする。帰りにはスポーツ店に寄ろう。 今日から、野球の練習を始める。 ライバル心と、わずかな期待心を持って、水原君は歩きだした。
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