1年 11月

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(次の日 〔テスト明け2日目〕) 「…体中が筋肉痛でやんす…。イタタ…。」 亀田君は辛そうに体の至る所をさすっている。 「だらしが無いなあ。 そんなんじゃ、甲子園なんて行けないぞ?」 「ホントに甲子園目指してるんでやんすか? トホホ…でやんす。」 (キーンコーンカーンコーン…。) あ、もうこんな時間か。 (ガラガラ…) 「皆さん…おはよう…」 先生は昨日よりも増して、お疲れのようだ。 フラフラと教卓に向かうだけでも辛そうだ。 (バタ!) 「せ、先生ェーーー!!」 うわー!倒れた! 俺はダッシュで先生の元へ向かい、先生に話しかける。 「しっかりして下さい!」 「何とか、全教科の…解答用紙の採点が終わったわ…。 さあ…受け取りなさい…。」(ガクッ!) そんな…こんな物の為に…。 「先生!先生!しっかりして下さい、先生!!」
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