196人が本棚に入れています
本棚に追加
「「ジャンケンポイッ!」」
グーとパー。
くそ…!負け…
!!?
(ピコッ!)
「まずは…一勝…!」
バ、バカな!!
早すぎる!俺はまだ動いていないのに…。
「ほらほら、いつまで固まっているッスか?
早くその手を崩すッス。」
「くそったれ…!」
俺は未だ手をグーにして突き出したまま。それ程奴の動きは素早い。
「表情が暗いッスよ。
もう止めるッスか?」
「うるさい!
…負けてたまるか。」
この勝負侮っていた。これは幼稚園児でも出来るお遊戯。だから俺だって簡単にできる。
でもそれは向こうも同じ。こんな当たり前なことも気付かないなんて。
「…ふーん。いい目をしてるッスね。俺もやる気が出て来たッス。
それじゃ、2回目!いっせーの…―――。」
最初のコメントを投稿しよう!