1年 12月 上章

10/26
前へ
/180ページ
次へ
「「ジャンケンポイッ!」」 グーとパー。 くそ…!負け… !!? (ピコッ!) 「まずは…一勝…!」 バ、バカな!! 早すぎる!俺はまだ動いていないのに…。 「ほらほら、いつまで固まっているッスか? 早くその手を崩すッス。」 「くそったれ…!」 俺は未だ手をグーにして突き出したまま。それ程奴の動きは素早い。 「表情が暗いッスよ。 もう止めるッスか?」 「うるさい! …負けてたまるか。」 この勝負侮っていた。これは幼稚園児でも出来るお遊戯。だから俺だって簡単にできる。 でもそれは向こうも同じ。こんな当たり前なことも気付かないなんて。 「…ふーん。いい目をしてるッスね。俺もやる気が出て来たッス。 それじゃ、2回目!いっせーの…―――。」
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

196人が本棚に入れています
本棚に追加