1年 12月 下章

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そんな馬鹿なことを考えていたら、振り返って外藤さんが話しかける。 「今日はパワポケは陸上競技場におるのか。 分かったんならもうええねん。」 「は、はは。 何か私勘違いしてました…。ついタコ殴りにしに行くのかと…。 …タコ…。」 タコ殴りって言葉の響きが、なんか可愛げがあると思うのは私だけ…? 「まあこんな顔やからな。勘違いすんのも当然っちゃ当然かもしれんな。はは。」 下級生いじめが多発している場所に一緒に笑いあう上級生と下級生。 端から見たら異常なんじゃない? 笑っているうちに、ある疑問が湧いた。 「あの…失礼かと思いますけど…。」 「おう?」 「パワポケ君に会わないんですか?」 「!」 やっぱり核心だったかな? でも、おかしいもんね。
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