1年 12月 下章

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それから沈黙が続いた。 教室の時計は、刻々と過ぎ、6時をまわった。 次に口を開いたのは私。 「その後、話したことは?」 「…一度だけ。亀田が余計なおせっかいをしてな。」 お節介?違うでしょ、気を利かせた亀田君なりのやり方。 「や…すまんな。見ず知らずの人にこんなダラダラと…。」 だったら、ほかにするべきことがあるんじゃないの? 「ホント…何であの時あんな突き放した言い方しか出来んかったんやろ。 でなきゃ今頃…。」 バンッッ!!
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