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「お、お邪魔だったかな。あ、ははは…。
………。」
うづくまってる外藤さんと、ついさっきまで外藤さんに怒鳴っていた私と、何も知らずやって来たパワポケ君。
また重い空気が流れこむ…。
パワポケ君の姿が見えて、外藤さんは急いでマスクを取り付けた。
人前で素顔を晒すことさえできないのか、この人は。
「明日香…?どした、顔が怖いぞ。」
はっ!
外藤さんを見つめてた表情を見られた!?
見られたくない表情を見られたくない人に見られた…。
「俺、服を汚してこの教室に乾かしてるのに気づいて戻ってきたんだ。
…お、奥にいるのは何だ?明日香の彼氏か何かか?」
―――っ!
(ドンッ!)
「うわ!」
私は彼を突き飛ばして教室を出て行った。
…いや、この場から逃げた。
その時私は冷静力が欠けていた。
靴を履き替え、寒い外を走って出て行く。
あとは無我夢中で家まで走っていった。
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