1年 12月 下章

11/25
前へ
/180ページ
次へ
◆◆◆ 薄暗い廊下を渡り、自分の教室へと向かう。 生徒はこの時間には校内にはおらず、ほとんどの教室は人気がない。 目指すは自分の教室。?何でだろう…。 どうして? どうして教室に灯りがついているんだ? 耳をすましてみる。 静かだ。誰もいない? そんな面倒くさいことせずに教室の扉を開ければいい。…でもどうしてだろう。 空気が重いんだ…。 まるで教室の空間が俺を拒んでいるよう。 どうしよう…。 このまま目に見えない何かと対峙する必要があるのか? 誰もいないって。 俺は忘れ物を取りに来ただけだし。 扉に手をかけようとした次の瞬間、 「…その後、話したことは?」 え!? 人が………いた………。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

196人が本棚に入れています
本棚に追加