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『初めまして~。市村朋美です~』
「よろしくっす!やべぇ!!マジでフランス人形みてぇ。萌えってやつっすか!!」
『教諭の島谷渚よ。成宮君ちょっと黙ろうか』
「うっす!!っぱねぇすツンすか!?ツンすか!?デレはいつ……ぐはぁぁぁ!!」
「克己……テンション上がりすぎだ」
尚も上がり続ける成宮君のテンションに見兼ねた真人君が腹部に強烈な正拳突きを放った。
『私は秋月恭香っていいます。な……成宮君大丈夫?』
「!!恭姉!こいつに優しくしたら……」
「うっす!!回復したっす!やべぇ……この優しさマジで天使。恭香さん!一緒にこのゲレンデを桃色の桃源郷に……」
「桃源郷にして恭香さんになにをするつもりですか?」
鬼のオーラを撒き散らす龍一君。
常人ならこれだけで卒倒するものだけど……成宮君はひと味違った。
……いや、やっぱりふた味くらい違った。
「龍一さんの彼女っすか!?やべぇ!まじ尊敬するっす!!で、どうでした?お味は!?ギャアアア!!!!!」
次の瞬間真人君の上段蹴りが成宮君の顔面を捉え、龍一君のフックが深々と腹部を抉っていた。
「さーせん。反省します……」
龍一君、真人君のクリーンヒットをうけてもピンピンしている成宮君。
この子……何者?
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