三人寄らば文殊の……大問題

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  緩やかな傾斜だけど実際滑るとそのスピード感はかなりのもの。     天気もいいし雪上を滑る爽快感は…… 『いった~~~い』   「恭姉大丈夫?」     そううまくは滑れないよね。 こけちゃいました。     「痛!!えっ?…………こるぁ克己!!」   「恭香さんに怪我させたらぶっ飛ばすからなぁ~~!!!」     300m先から真人君の頭に寸分違わず雪玉を当てる成宮君。   凄いんだけどそれより……     『成宮君~。朋美さんは~~!?』     「え!?結婚して!?是非今すぐにでも!!!」  「んなこと言ってねぇだろうが!!!」     「待て待て待て待て待て待て!!!!それはヤバいって!!」     スノーボードを投げようとする真人君。     「と、朋美さんは探してるんだけど見つからないんだ!!どうしよう?」     『携帯は……みんな置いてきてるし……真人君、私達も探そう』   「うん。俺先輩にも要請してくる。おい克己、恭姉に変な事するなよ。したら冗談抜きで殺すぞ」   「俺レベルになると恭香さんから迫ってくるからその時はノーカウントな」     『…………』 「恭姉困ってるじゃねぇか……まあすぐ先輩達と帰ってくるからあんまり遠くに行かないで」     真人君は中級コースにいる龍一君と先生の元へ走っていった。
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