｢笑えてますか？｣

｢神楽、落ち着いて聞けよ…？｣

｢うん、どうしたネ？
銀ちゃん…。｣

銀ちゃんは辛そうな表情で
私をみている。

…マヨになにかあったのかな？

｢沖田が…、
お前に会いたいって…。｣

｢……え？｣

銀ちゃんの口からでたのは、
予想もしていなかった人の
名前だった。

…一瞬私の思考回路は
止まってしまった。

だって、意味が分からない。

私は…
あなたにフられたんだよ？

なんで会いたいなんて
言ってくれるの？

嬉しかったのと同時に
疑問が頭を駆け巡る。

でも、一番疑問に思うのはそんなちっぽけなことじゃない。

なんで…

｢なんで、マヨがそれを
言うアルか…？｣

私が聞いた瞬間、
銀ちゃんの口元が歪んだ。

そしてうつむきながら話す。

｢…沖田は今病院に
入院してるんだとよ。｣

｢…え…｣

びょ、ういん…？

なんで？

なにかの病気なの？

怪我でもしたの？

…大丈夫なの？

｢総悟…どこか悪いアルか？｣

私が泣きそうな顔で
銀ちゃんに尋ねると、
自分でたしかめろと言われた。

少し不安な気持ちを抱えながら
私は万事屋を飛び出して、

病院まで走った。