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…俺にはあとどれだけの時間が残されているのだろうか。
「土方さん。」
いつ死ぬかもわからない、
そんな人生をこの18年間
おくってきた。
だから自分の人生には、
常に“悔い”が
残らないようにしていた。
間違った選択もしたことねェ。
…はず。
「俺が死んだら、
神楽のこと…頼みますぜィ。」
俺が神楽を泣かせちまった分、あんたが笑わせてやって下せェ。
「…あんな怪力女、
ごめんだよ。」
「…ははっ…土方さん、
見る目ねぇなァ。」
自分で言い出したことなのに、土方さんの言葉に
すごく安心してしまった。
やっぱり神楽は、俺の手で
幸せにしてやりたかった…。
「あんなの、お前ぐらいしか
相手できねぇよ。」
「…そうですねィ。」
土方さんが暗に“死ぬな”
と言っているのがわかった。
出来ることなら俺も、そうしたいんですけどねィ…。
神楽…
今、笑えてますかィ?
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