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「ガキはごちゃごちゃ
考えねェで、自分の好きな
ように生きてりゃいいんだよ。
お前は深く考えすぎだ。
もっと自分に
正直に生きやがれ。
好きな奴には好きって言え。
楽しいときには笑え。
…悲しいときは、
泣きゃいいんだよ。
確かにお前は大切な人を失う
辛さを知っている。
でもな、好きな奴に想いも
伝えず二度と会えなくなった
奴の気持ちは知らねーだろ。」
「想いを…?」
「あぁ。
別れたまま二度と
会えなくなるより、
最期までお前に愛されてた
と知った方が…
チャイナ娘も幸せだろうよ。」
“でも、今更…”
と言いかけたが、
その言葉を飲みこんだ。
…俺の今の気持ちは。
「土方さん…。」
「なんだ?」
「神楽に、会いたいでさァ…。」
俺がその言葉を言った瞬間に
土方さんは笑顔になり、
万事屋に電話をしてくると
部屋を出ていった。
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