「笑えてますか?」

9/19
前へ
/21ページ
次へ
  「神楽ちゃん… 沖田さんとなにかあったの?」 少し泣いたらすっきりした。 そんな私に気づいて新八は聞きたかったであろう事を聞く。 「う…ん、フられたネ…。」 “フられた”… 口に出した瞬間 また泣きそうになった。 そうだ。 私は総悟に、嫌われたんだ…。 「え…!?沖田さん、 あんなに神楽ちゃんのこと好きだったのに…!? なんで!?…えぇ!?」 「落ち着け、新八。 …おい神楽。」 混乱している新八と違い、 銀ちゃんは冷静に 私に声をかける。 「あいつはなァ、お前のこと…」     ジリリリリ 銀ちゃんの言葉を、 黒電話の音がかき消した。 銀ちゃんはちゃんはチッと 舌打ちをしながら電話にでる。 「はい… なんだよ、多串くんかよ。 ……は?」 電話はマヨからみたいだ。 「ああ、わかった。 ……じゃあな。」 銀ちゃんはしばらく話した後 電話をきり、私の方を向いた。  
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加