ミツ

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僕には巡と言う恋人がいる。僕にとっては、だが。 そう、僕にとっては彼が恋人なのだ。僕の最も愛する人。 だけど周りは違う。 何故なら、彼には女の恋人、所謂彼女がいるし、そもそも僕と彼は同性。周りは、彼に彼女がいなくても僕らのことを、ただの親友だと認識するに違いない。 彼の彼女も、僕のことは彼氏の親友だと思ってるようで、彼女はとても良くしてくれる。 彼女は美しくて気立ても良い、完璧な女性だった。 だけど、ごめんね、僕らは、否僕は、貴女に嘘をついている。 僕は巡の親友なんかじゃないよ、僕は、彼の愛人なんだ。
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