廃神社

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不思議と焦りや恐怖は感じなかった。 それは希望的観測によるためではない。 ただ単に自分の中に「生に対する執着が見当たらなかった」だけのことだ。 生還したところで希望があるわけでもない。 ここで死んだところで悔いがあるわけでもない。 詰まるところ、私はそれなりの人生を歩んで来たということになろう。
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