第七章
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ギュッ。 珊瑚は涙を流しながら弥勒をさらにきつく抱き締めた。 その時、弥勒を操っていた勾玉が弥勒の額から浮き出て落ち、粉と化した。 「珊瑚・・。」 珊瑚の肩に食い込んでいた爪も消え、弥勒は手を緩めて優しく珊瑚を抱き締めた。 珊瑚の想いが弥勒の暗示を解いたのだ。
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