第一章

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「うむ。 父君と香幻姫との戦いはお二方の力はほぼ互角でなかなか決着がつかず、三日三晩まで続いたのじゃ。 そして、三日三晩まで続くとさすがの父君も体力が限界に近づいて来ていたのじゃ。 その時じゃった。 突然、香幻姫が逃げようとしたのじゃ。 敵と言えど相手はおなご。 いくら力が互角とは言え、父君の方が体力がある。 見逃してやろうと思ったその時でございます。 父君は香幻姫が何かよからぬ事を企んでいると気づき、すぐに追いかけたのでございます。 すると、奴の持っていた鏡が光り、香幻姫は消えてしもうたんじゃ。 その後は不明でございます。」 「不明だぁ?おめぇまさかその後は知らねぇつうんじゃねえだろうな?」 犬夜叉に言われた冥加は図星であるような顔をした。
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