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ある部屋の前で沖田が止まった。
スッ
沖「救急箱を持ってきますので中で待っていて下さい」
コクッ
璃玖は一度頷き、部屋に入った。
そんな璃玖を見て沖田は障子を閉め、救急箱を取りに行った。
一人ポツンと部屋に残された璃玖はとりあえず座ろうと思い、畳に正座した。
キョロキョロ
気になって部屋を見回すが、この部屋には着替えなどが入っているであろう箪笥と文机ぐらぃしか無かった。
《質素な部屋だなぁ~...
もしかしたら本当にここは幕末の世界なのかもしれない....》
一人になって落ち着くと、やはりその考えが頭から離れなくなった。
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