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部屋にはしばらくの間、泣いてる璃玖と泣いてる璃玖の背中をポンポンっと叩いている沖田2人の静かな時が流れていた。
...........
やっと泣き止んだ璃玖。
沖「落ち着きましたか???」
コクン
沖「では改めて!!
名前を教えていただけますか?????」
スッ
沖田は手のひらを差し出した。
コクンと頷いてから、嬉しそうに一文字ずつゆっくりと書いていった。
沖「....さ....く...ら....り......く..
桜 璃玖さんとおっしゃるんですね!!!!!」
コクコク
伝わったことが嬉しくて何度も頷く璃玖。
沖「綺麗な名前ですね!!璃玖さんにぴったりです!!!!」
その言葉が嬉しくて満面の笑顔を見せた璃玖だったが、少し気にかかったことがあった。
《もしかして沖田さん.....僕のこと女の子だと思ってるのかな?????》
そう思った璃玖は、沖田の片方の手をとり、手のひらに
『12才の男です』
と書いた。
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