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気づくと病院のベッドだった
「大学は?」
「大丈夫だよ」
亮介が水を大輝に渡した
大輝は一口飲む
「さっきまで和哉もいたんだけど、どうしてもバイトが抜けれなくて…」
「亮介は大丈夫だったの?ごめんな。俺もう大丈夫だから…」
「お前は気を使い過ぎるんだよ」
その時、ドアが開いて結花が飛び込んできた
「大輝!!」
結花がベッドに駆け寄った
「大丈夫なの?」
「ごめんね。大丈夫だよ。もう平気」
「よかった…」
安心したら涙が溢れてきた
「相変わらずだな」
亮介が笑う
「亮介…」
「久しぶり」
笑顔で見つめる
半年前までは俺の横にいた結花
今は大輝の横で幸せそうだね
君が幸せでなかったら
俺も不幸になってしまうから
あの日の涙をもう二度と見たくはないんだ
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