大好きな君へ

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昼休み、いつものメンバーで騒いでいた 「大輝、お前いっつもそば食ってるよな」 和哉が笑う 「今日はバイトだろ?」 亮介が七味を入れながら言う 「やめろよ。俺辛いの苦手なんだって。お前だっていっつもカレーじゃないか」 大輝が和哉のカレーに箸を突っ込む 「やめろ~俺の貴重な食料を…」 いつも三人でいた 大学に入ってから親よりも近くにいる 和哉はちょっと天然でのんびりしていた。そして勉強もできるし、いつも穏やかだった 亮介はバイトで読者モデルをやるような一見チャライ奴に見える。だけど男気のある優しい奴だ 授業を抜け出したりテスト勉強をしたり 大学生活を振り返れば全てが彼らとの思い出ばかりだ 一緒に泣いて 一緒に笑った 何よりも大切な宝物だ
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