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「はっ。しかし警部!あんな警備では警備といえないかと……」
「なにぃ貴様……俺の警備のどこが駄目だというのだ!」
殺さんばかりの気迫で迫りくるアルフォート。
「はぁ~これだからゼニガタとか言われるんだよ。」
やれやれと首をふる
とても上司に対する態度ではない。
「あんな穴だらけの警備、俺じゃなくても抜けられるぜ。」
いきなり偉そうになった男が服に手をかけ一瞬で早脱ぎをする。
ゼニガタ……じゃなくてアルフォート警部の前にいたのは部下ではなく捕まえなければならないはずの盗賊だった。
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