囚われの姫

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私は、小さい頃から “囚われの姫”だ。 我が家は、夏目(ナツメ)家 父の祖父の代から会社を経営 父は、当たり前の用に 祖父の会社を継ぎ 私の兄 朝陽(アサヒ)も跡継ぎとして、 英才教育 頭脳明晰 運動神経抜群 完璧な人へと育てられた だが…… 兄は、14歳の秋 家を出た 決められた未来へと向かう 選択権は、無い 父の決定は、絶対 そんなモノを全て捨て 役者になりたいと夢を持った その時、8歳な私 兄が家を出た事により 私が次期 跡継ぎとされた 私は、少なかった自由が全く無くなった 自分の意思を持てない “囚われの姫”となってしまったのだ。
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