告白

11/11
8382人が本棚に入れています
本棚に追加
/242ページ
体格の変わらない領を逃がさないとでもするように、強く強く抱き締めてくる。 そのあいだも歯列をなぞられ、口腔内をしつこく舐め回される。 「んっ、も、離っ」 角度を変え、口唇が離れるたびに声を上げても、やめてはくれなかった。 それどころか、さらに深く口蓋を合わせるように口づけて舌を絡めてくる。 「んんっ!!」 上顎を舐められ、舌を強く吸われて、背中がゾクッと震える。 途中から抵抗する力も弱まり、されるがままに貪られ続けた。 「んっ、は、はぁ…」 やっと口唇が離され、銀の糸が二人を繋ぐ。 気付けば日野のシャツを掴んで荒く息をついていた。 もう一度軽くキスをして、深く抱き締めた領の耳元に日野が囁く。 「好きだ…………領。」 息が荒く、掠れた声で。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!