はじまり

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何百年と歴史のある忍びの里緋の国。 緋の国を一望できる岩の上で 一人の青年が町を見渡していた 『今日も平和な一日を願う』 つぶやいた一言は平和を願うことばだった。 『幸様…』 青年の前に現れたのは 動物の仮面をかぶった黒服の男だった 幸『功か…。どうした?』 功『里の入り口に赤子が』 功という男が抱えていたのは 双子の赤子だった 幸『ふぅ…。またか。ここは 赤子を捨てる場所ではないんだがな』 功『幸様。どうされますか?』 幸『どうするも。赤子に罪はない。双子かぁ、よし私が育てよう』 そういった青年の顔は 優しかった。 男は幸に赤子達を預けまたどこかに消えた。
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