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途中、父のお墓参りをした。 真新しい卒塔婆が、時々、風にカタカタと鳴っている。 亡くなってすぐに荼毘にふされた父は、お骨になってこの下にいる。 次に来られるのがいつになるかわからなかったので、 お線香が燃え尽きて終わるまで、お墓の前にしゃがんでいた。 髪にも、服にも線香の匂いがついて、それは、形にはならないけれど、私にまとわりついて離れなかった。 叔父が母を良く思っていないだろうというのは予想がついていた。 案の定、母が父を捨てたのが悪い、みたいな事を言われる。 自分がどれだけ大変だったかと説明される。 私ひとりを養うのがやっとだった母の収入で、 どうやったら、そんなことが出来るというのだろう。 言ってはなんだが、やっかいな人間がいなくなってくれた。という気持ちが叔父のその顔に現れていた。 もちろん責める気などない。 ,
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