恋に気付く前

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「じゃーねー。お疲れ様ー。…お待たせー」 最近話題の喪服バンド『シド』のドラムのゆうやです。 ウチの素敵ベーシスト明希様は、今日も彼女のお迎えでお帰りです。 「いいなー、明希。可愛い彼女いて…」 「あれ?ゆうや彼女は…?」 無敵ボーカリストマオクン… 「…それ聞くー?別れたって言ったじゃん(泣」 「あぁ!いや、あの子と別れてから…」『付 き 合 っ て ま せ ん!!!』 「ふーん。ゆうや一途だねぇ笑 明希なんか何人目だよ苦笑」 「ま、彼女欲しいんなら明希み な ら え☆」 て、マオさん簡単に言いますけどね… 「俺、まだムリだー。彼女欲しいって思うけど…思い出しちゃう…」 「ゆうやらしいっちゃらしいな笑」 もう、俺の話はいいです…泣 「あっ!!!!!」 「っお!!なん?ゆうや!!!ビックリしたー」 「ゴメンゴメン笑 いや、ずーっと明希の最近の彼女見てて、誰かに似てるーって思ってたんだけどさー…」 「うん?」 「…マオクンに似てる!!!!!」 「ふーん…そう??」 「いや、絶対似てるって!!!あー、良かったスッキリした☆…」 「って、マオクン何笑ってんの?ホント似て…」『分かった分かった笑 (当の本人は…ね?)』 明希気付いてる? お前は、もう俺しか見えてないよ。 自分でも無意識のうちに俺を求めてんだよ。 早く、気付けよな…バカ
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