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「上杉家って分かるだろ?
「ああ、あの三大貴族の一つだろ?
俺はそれに頷き、口を開く。
「…俺は…『元上杉家次期当主』だったんだ…
「そうだったのか…
「次期当主だった俺はとある事件をきっかけに上杉家から捨てられたんだよ。
そこで涼の顔が驚きの表情になった。
だよな…普通の人間なら捨てられた何て…
「お前もか…奇遇だな…俺もなんだよ。親に捨てられたんだ。
っえ?じゃあ、涼も俺と同じ…
「俺ら…似てるんだな…
「そう…だな…
俺はそこでふと思い出す。
「なあ、俺を助けてくれたのって、涼?
「ん?ああ、俺だけど…それがどうした?
「俺が村で倒れている時に黒いローブを着て赤い刀を持った人がいなかった?
瞬間、涼の目が変わった…だが、それはすぐに穏やかか目に変わった。
…見間違い…か?
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