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「ゲームばっかりしてたら目を悪くするぞ?」
「…」
「お菓子なら買ってやる、ポテチ好きだろ?」
「…」
「…」
頑張って話しかけてみるも、見事涼に跳ね返される。
俺のなにが悪いんだ?
俺はただ涼を心配してるだけなのに…。
「…僕」
さっきまで無視をしていた涼が口を開いた。
「僕、毎日病理の仕事で疲れてるの。
毎晩毎晩…頑張ってるの。
ゲームくらい買ってくれても良いでしょ」
そう言い涙目で何かを訴えるように俺を見た。
その涼の目に胸がギュッと押しつぶされる。
「義兄さんが僕のことを心配してくれてる気持ちは分かるよ。
義兄さんが僕以上に頑張って仕事してることも…でも、僕はゲームがしたいの。
ゲームをして癒されたい」
「涼、癒しなら俺がお前にやる。
だから…俺を欲しいと言ってくれ」
「なんでそうなるワケ?」
そしてちょっと呆れ気味な涼の表情。
けど、どんな表情をしていてもやっぱり涼は可愛い。
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