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――――…『っはー!終わったぁ!』
時計の針はすでに8時を指していた。
のびをしながら剣道場から出た魚月、すると見覚えのあるバスケ部のエナメルバックを肩から下げた心時がいた。
『な、なによッ…』
「せっかく一緒に帰ろうと思って待っててやったのにその言いぐさはひでーよ!」
『私待っててなんて言った?』
心時を置いてスタスタ歩きながら魚月はった。
「ちょ、待てよ!お前暗所恐怖症だろ!?」
『………』
魚月は昔から暗いところは苦手である。
「ほら!早くいかねーとシンドバットにおこられちまう!」
と言いながら魚月の手をつかみ、手を繋ぐ形で帰宅した。
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