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寒い、寒い。まだ雪は降っていないものの、さすがに冬の始まりに湖に落ちたら寒いぜ。
ナ「あ、彼方君。どうしたんです?ずぶ濡れじゃないですか。」
彼「ナルさん、さっき湖に落ちゃって。へっくし!」
ナ「湖に?大丈夫ですか?」
彼「はい、何とか。今から風呂に行くところです。」
ナ「そうですか。じゃあ私はこれで。」
彼「はい。では。」
ナ「あっ彼方君!」
彼「はい?」
ナ「外の小屋には行かない方がいいですよ。今日私、あの小屋で血だらけの女の幽霊を見たんです。」
彼「小屋・・・わかりました。」
ナ「じゃあ、また明日ね。」
彼「はい。」
ナルさんと別れた途端に身体が震えだす。
彼「小屋って咲夜様が美鈴さんを血祭りにした小屋だよな。そこでナルさんが幽霊を見たってことは美鈴さんはもしかして・・・死、死ん、・・・・いやいや!美鈴さんが死ぬわけ無いよな!」
ズルッズルッ
彼「何だ?」
後ろの曲がり角から誰かが来るようだ。でも足音が変だ。
ズルッズルッ
彼「まっまさか!」
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