初めてのお使い(保護者付き)

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咲「ギリギリセーフね。」 彼「はぁ、はぁ、良かった。」 咲「・・・・斬刑。」 彼「え?何か言いましたか咲夜様?」 咲「いえ、何も。」 何か咲夜様が残念そうな顔をしているような。 まぁ気のせいだろう。 咲「さぁ行くわよ。」 彼「え!もうですか!?」 咲「当たり前でしょ。休んでる暇はないわ。」 彼「少し休息を貰えませんか?」 咲「甘えるんじゃない。そんなに疲れてるのは貴方に計画性が無いからでしょ。」 彼「はい、そうです。」 咲「わかったなら、行きましょ。」 彼「はい。・・・・鬼。」 スパンッ 咲「今何か言ったかしら?」 咲夜様のナイフが飛来して俺の頬を掠めた。 彼「いえ!何も言ってないです!すいません!」 咲「そう。」 そのまま無言で玄関まで歩いていく。咲夜様が苛立っている。空気が痛い。 玄関から出る 空は快晴だ。俺は咲夜様の機嫌を直す為に会話を試みる。 彼「いい天気ですね。」 咲「そうね。ねぇ彼方。」 彼「はい?」 咲「少し黙ってなさい。」 よしっ!機嫌修復不可能だ。 さわらぬ咲夜様にナイフ無しだ。
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