初めてのお使い(保護者付き)

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支度が終わり、立ち上がる。 彼「あの、慧音さん。」 慧「ん?」 彼「今日はいろいろとありがとうございました。」 慧「いや、いいってことさ。それよりこれを持っていけ。」 慧音さんから箱を渡される。箱を見ると 冷えピタボルク お前の体温貰い受ける! と書いていた。 何この冷えピタ。怖いんですけど。 慧「それで額の辺りを冷やせ。」 彼「ありがとうございます?」 何故額?俺がぶつけたのは後頭部だったような。 慧「かなり頭突きしてしまったからな。」 彼「え?今何か言いました?」 慧「いや!何も!」 彼「?」 咲「ほらっ、早く行くわよ。」 彼「あっはい!失礼します、慧音さん!」 慧「ああ、またな。」 公園を後にする。 彼「あの咲夜様。」 咲「何?」 彼「迷惑をかけて、すいませんでした。」 咲「確かにはぐれたのは頭にきたけど私もやりすぎたわ。ごめんなさい。」 彼「いえ!咲夜様に悪いところなんて。」 咲「じゃあ、お互い様ってことでいいじゃない。」 彼「いや、でも。」 咲「いいの、これ以上つまらなことでくよくよしない!」 彼「はい!」 咲「さぁ、急ぐわよ!」 咲夜様が走りだす。俺も走りだす。 俺達は里を後にした。
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