第2話 -運命の歯車-

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校内アナウンス 「皆さんおはよう御座います 9時10分から入学式を行いますので 新入生の皆さんは体育館へ集まって下さい え~もう一度繰り返します 9時10分から入学式を行いますので 新入生の皆さんは 時間までに体育館へ集まって下さい」 瑞鳴香 「…ちょっと早いけどもぉ行く?」 麻壬苗朱梨 「ここにいてもする事なぃし… 行こっか」 ガタガタ…トコトコトコトコ。 ガラガラガラ。 2人は少し早めに体育館へ向かった。 入り口の扉は開いていて、 周りにはもう既に新入生や 教師達が集まっていた。 瑞鳴香 「場所は…こっちでいぃんだよね?」 麻壬苗朱梨 「えっとぉ… ここでいぃ筈だよ」 瑞鳴香 「まっ…いっかどぉでも」 麻壬苗朱梨 「何それ適当~」 適当~それチョ~適当~。 私の人生そっくりだわ…。 教頭 「え~では これから入学式を行います 気を付け!! … 礼!! … 休めっ!! … では校長先生から一言あります」 校長 「え~新入生の皆さん おはよう御座います 今日は…で…だから …です そして…達は…から …で」 瑞鳴香 (あ~退屈面倒臭いっ!! 早く終わってよぉ… 帰らせてぇ あ…そぉだ) 「ねぇ朱梨?」 麻壬苗朱梨 「なぁに?」 2人は少しのザワめきに紛れて、 小さな声で話を始めた。 瑞鳴香 「私最近さぁ… 1週間に1回くらい同じ夢を見るんだ」 麻壬苗朱梨 「そぉなんだ…どんなの?」 瑞鳴香 「私が香水屋さんにいて… 香水を買おうとするんだけど 貴女様にはまだ早いって言われて 買えないの またその店主?がそっけなくてさぁ… 何か不思議な夢なんだよね」 麻壬苗朱梨 「何何? 香は香水が欲しぃわけ?」 瑞鳴香 「うぅん…実際に持ってるからいらない でも香水屋さんなんだぁそこ 店主にも心当たりなぃし」 麻壬苗朱梨 「なんなんだろぉねその夢」 瑞鳴香 「うん…とにかく不思議なんだぁ」 体育館教師 「うっ!!うぅうんっ!!」 生徒達がうるさかったのか、 体育教師が喉を鳴らした。 瑞鳴香 (何よワザとらしぃハッキリ言えばいぃのに) 麻壬苗朱梨 (体育教師?が注意か… お決まりって感じね) 香と朱梨は互いに顔を見合わせ 斜めに首を傾げた後、 静かに話しを聞いていた… 聞いていたのだろうか…。
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