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教師達
「は~いじゃ皆さん
元いた教室に戻って下さぁ~い」
「戻って席に着いて
待っていて下さぁ~い」
「みんな戻ってぇ~」
瑞鳴香
「はぁ…やっと終わったぁ~
んもぉ疲れたよぉ
まだ帰っちゃいけなぃのぉ~?」
麻壬苗朱梨
「もぉちょっだから香~
ちょ~っと教室戻って
ちょ~っと話し聞いたら
すぐに帰れるから」
瑞鳴香
「はぁい分かりましたぁ~
帰って早く寝たぃよぉ」
今何時だと思っているっ!!
寝る子は良く育つと言うが…
一体どこが育っているのやら。
ガラガラガラ…。
トコトコトコトコ
ガタガタッ…。
香と朱梨は教室に戻ると席に着き、
たわいもない会話をしながら
まだかまだかと担任教師を待った。
そして約10分後…。
ガラガラガラッ。
担任教師
「はぃ皆さんおはよぉ!!」
シィ~ン…ザワ…ザワ…。
担任教師
「元気ですかーっ!!
元気があれば先生に挨拶だって出来る
行くぞーっ!!
イーチッ!!
ニィーッ!!
サァーンッ!!」
…
…
シィ~ン…ザワ…ザワ。
瑞鳴香
(うわぁ…やっちゃったよ
この先生大怪我したよ今)
麻壬苗朱梨
(似てなぃわぁ…やんなきゃいぃのに)
アゴをしゃくったまでは良かったが、
ただしゃくっただけだった…。
担任教師
「はぃ…
では取り敢えず
簡単な自己紹介をしまぁす」
恥ずかしそうにそう言うと、
黒板に自分の名前を書き始めた。
担任教師
「先生の名前は猪田友木(イノダトモキ)といいます
え~…
年齢は29歳独身です
皆さん宜しくねっ」
シィ~ン…ザワ…ザワ…。
瑞鳴香
(ダメだゎ…もぉダメだゎ)
麻壬苗朱梨
(完全に滑り倒したゎ…
ご愁傷様)
ものの見事に春のゲレンデを
滑り倒した担任教師は、
恥ずかしそうに続けた。
担任教師
「はぃ…え~と…
名前を呼ばれたら
その場で返事をして下さい…
〇〇君
〇〇さん」
生徒は呼ばれたらちゃんと返事をした、
当たり前の事だが
この担任教師は
それが嬉しかったらしい。
担任教師
「瑞鳴さん」
瑞鳴香
「あ…はい」
担任教師
「元気がなぃぞ
瑞鳴さんっ!!」
瑞鳴香
「はぁ~い」
こんな調子で担任教師はさらに続けた。
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