第2話 -運命の歯車-

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教師達 「は~いじゃ皆さん 元いた教室に戻って下さぁ~い」 「戻って席に着いて 待っていて下さぁ~い」 「みんな戻ってぇ~」 瑞鳴香 「はぁ…やっと終わったぁ~ んもぉ疲れたよぉ まだ帰っちゃいけなぃのぉ~?」 麻壬苗朱梨 「もぉちょっだから香~ ちょ~っと教室戻って ちょ~っと話し聞いたら すぐに帰れるから」 瑞鳴香 「はぁい分かりましたぁ~ 帰って早く寝たぃよぉ」 今何時だと思っているっ!! 寝る子は良く育つと言うが… 一体どこが育っているのやら。 ガラガラガラ…。 トコトコトコトコ ガタガタッ…。 香と朱梨は教室に戻ると席に着き、 たわいもない会話をしながら まだかまだかと担任教師を待った。 そして約10分後…。 ガラガラガラッ。 担任教師 「はぃ皆さんおはよぉ!!」 シィ~ン…ザワ…ザワ…。 担任教師 「元気ですかーっ!! 元気があれば先生に挨拶だって出来る 行くぞーっ!! イーチッ!! ニィーッ!! サァーンッ!!」 … … シィ~ン…ザワ…ザワ。 瑞鳴香 (うわぁ…やっちゃったよ この先生大怪我したよ今) 麻壬苗朱梨 (似てなぃわぁ…やんなきゃいぃのに) アゴをしゃくったまでは良かったが、 ただしゃくっただけだった…。 担任教師 「はぃ… では取り敢えず 簡単な自己紹介をしまぁす」 恥ずかしそうにそう言うと、 黒板に自分の名前を書き始めた。 担任教師 「先生の名前は猪田友木(イノダトモキ)といいます え~… 年齢は29歳独身です 皆さん宜しくねっ」 シィ~ン…ザワ…ザワ…。 瑞鳴香 (ダメだゎ…もぉダメだゎ) 麻壬苗朱梨 (完全に滑り倒したゎ… ご愁傷様) ものの見事に春のゲレンデを 滑り倒した担任教師は、 恥ずかしそうに続けた。 担任教師 「はぃ…え~と… 名前を呼ばれたら その場で返事をして下さい… 〇〇君 〇〇さん」 生徒は呼ばれたらちゃんと返事をした、 当たり前の事だが この担任教師は それが嬉しかったらしい。 担任教師 「瑞鳴さん」 瑞鳴香 「あ…はい」 担任教師 「元気がなぃぞ 瑞鳴さんっ!!」 瑞鳴香 「はぁ~い」 こんな調子で担任教師はさらに続けた。
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