第3話 -必然的な偶然-

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第3話 -必然的な偶然-

ガチャッ。 瑞鳴香 「ただいまぁ~」 母 「おかえり~!!」 香は靴を脱ぎ、 リビングへと歩いた。 母 「どぉだった入学初日は?」 瑞鳴香 「お祭り騒ぎだったよぉ~ サークルとか部活の勧誘でしょお それから芸能人みたぃに人気がある水… 男子生徒に群がる女子生徒でしょお そりゃあもぉ賑やかだったよぉ… あっ! それから担任の先生がね~ これがま…」 母 「それで部活とかサークル決めたの香?」 瑞鳴香 (てか娘が話してるっつぅのにぃ…) 「まだ決めてない… まぁ今のところ帰宅部決定~みたぃな?」 母 「何かなぃの? 帰宅部ってなんだか だらしなぃでしょう? あ…そぉそぉ 帰って来たらすぐ 家着に着替えなさぃ」 瑞鳴香 (面倒臭ぃなぁ…) 「いぃのいぃの ゆっくり考えるから」 母 「もぅ… あっ!? 帰って来たばっかりで悪いんだけど… 買い物行って来てくれない? 今手が離せなぃから」 瑞鳴香 「えぇ~ 今着替えてるのにぃ~ しょうがなぃなぁ…」 香は嫌そうに承諾し、 母親は紙に買い物リストを 書いていた。 母 「んじゃこれをお願いね まさか制服のままで 行くんじゃなぃでしょうね?」 瑞鳴香 「んっ 帰って来たら着替えるよ んじゃ…はいっ」 そういうと香は右手を母親に差し出した。 母 「はぃはぃ いつものね… 気を付けて行って来るのよぉ」 瑞鳴香 「はぁい 行って来まぁす」 ガチャッ。 瑞鳴香 (500円ゲットンっ!!) 母親からお使い賃なるものを受け取ると、 足早に近くのスーパーへ行った。 瑞鳴香 (それにしても水樹って人は どんな人なんだろ… こんなの初めてだし 不思議な感じなんだよなぁ…) やがて香はスーパーへ到着した。 ウィーン…。 瑞鳴香 (さて買い物買い物ぉ) スーパーの中へと入り買い物カゴを持った香は、 母親から渡された買い物リストを見た。 瑞鳴香 (えっと…牛肉と 豆腐と …と …かぁ こりゃすき焼きだな やっりぃ~) すき焼きをこよなく愛する香は 意気揚々と牛肉を買い物カゴの中に入れ、 豆腐コーナーへ。 瑞鳴香 (丁度昼時だから人多いなぁ… 他に比べて繁盛してるなここんちは てか豆腐コーナー地味に遠過ぎっ!!) ここは大型スーパー 敷地内が広く、 物が安いのが評判らしい。
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