第3話 -必然的な偶然-

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母 「昼ご飯食べないの?」 瑞鳴香 「そんなお腹空いてなぃし 何だか気疲れしたみたぃ… それに眠いから… ちょっとお昼寝だゎ」 母 「ホンッと良く寝るわねぇ~ ちゃんと制服掛けて寝るのよぉ~」 瑞鳴香 「分かってまぁす」 トントントン…。 ガチャッ。 香は2階にある自分の部屋に行った。 瑞鳴香 (何か着替えるの面倒臭いなぁ~ いぃやこのまま寝よ…) 香は母親の言い付けを守らず、 制服のまま布団に入った。 一方その頃… 買い物に苦戦した水樹は、 やっとの思いで家に着いた。 ガチャッ。 藍原水樹 「ただいまぁ~ なぁおふくろ~?」 母 「おかえり水樹 どうしたの?」 藍原水樹 「いゃ…その… この近くに瑞鳴って人住んでる?」 母 「あぁ瑞鳴さんね いらっしゃるけど… どうしたの?」 藍原水樹 「さっき買い物に ちょっと手こずっててさぁ… そしたらウチの制服着た女の子がいたから 手伝ってもらったんだよ そしたらあそこのスーパーによく行くって だから近くかなぁってね」 母 「瑞鳴さんの娘さん同じ高校に行ってんの? なら水樹3年なんだから 学校一緒に行ってあげたら?」 藍原水樹 「い…いぃよそんなの」 水樹は思いの他シャイで方向音痴、 異性とはあまり話しが出来ないのだ。 ただ1人を除いては。 母 「そぉいえばちゃんと買って来てくれた? 水樹ゎよく忘れて来るから」 藍原水樹 「買って来たよ そんな物忘れ酷くなぃし しっつれぃだなぁ~」 母 「あら…つぃこの間ネギを 忘れて来たじゃない」 藍原水樹 「はぃはぃそぉでしたぁ~」 母 「御飯の支度が出来たら呼ぶから 部屋で待ってなさぃね?」 藍原水樹 「はぃよぉ」 トントン…ガチャッ…バタン。 水樹は部屋に入り、 ベッドで横になった。 そして再び瑞鳴家、 もうぼちぼち晩ご飯の筈だが。 母 「香ぃ~っ!! 御飯よ起きなさ~いっ!!」 香は起きない。 母 (もぉ… しょうがなぃわねぇ…) 母親は香の部屋へ。 トントントントン…ガチャッ。 母 「香起きなさい御飯よっ!!」 まだ起きない、 いつもの事だ。 母 「もおっ!! いぃ加減に起きなさいっ!! ほらっ!!」 母親は香が被っていた布団を、 勢い良くはぐった。
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