第4話 -静かな前兆-

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麻壬苗朱梨 「あのさぁ香?」 瑞鳴香 「ん何?」 麻壬苗朱梨 「ちょっと強引過ぎるってぇ」 瑞鳴香 「いぃのいぃの 強引なくらぃがいぃじゃん 響君もまんざらじゃなさそぉだし」 麻壬苗朱梨 「気まずくならなぃくらぃにしてよ? やだからねぇ気まずくなったら~」 瑞鳴香 「はぁい分かりましたぁ~ … … ねぇ朱梨あれ見て見て」 朱梨にそう言うと、 香はグランドの方を指差した。 麻壬苗朱梨 「あの子って確か… 昨日私達に言い寄って来た子じゃない 相変わらずねぇ~」 グランドで掃除している水樹を、 女子生徒達が見ていた。 女子生徒 「やっぱ何度見てもイケメンだわぁ」 「何か格好いぃし癒やされるし… あぁいぅのがいぃ~」 瑞鳴香 「やだよねぇ~ あんなキャーキャー言っちゃってさぁ… そぉんなにあの水樹って人がいぃのかね~」 黒百合咲希 「ねぇねぇ水樹君~? 今日一緒に帰らなぁい?」 藍原水樹 「ごめん今日部活あるからなぁ~ また今度って事で」 黒百合咲希 「んじゃあ終わるまで待ってるからさ いぃでしょ?」 藍原水樹 「何時に終わるか分かんなぃよ?」 黒百合咲希 「いぃよ待ってるから じゃそぉいぅ事で~」 咲希はそう言うと、 他の女子生徒達を尻目に その場を去って行った。 女子生徒 「咲希先輩いぃよなぁ~ 人望あるし綺麗だし」 「水樹君と仲良くしてても 周りから何も言われなぃもんね」 「いぃよねぇ~羨ましぃよぉ」 麻壬苗朱梨 「香ダメよあんまり見ちゃっ また文句言って来たら面倒だからさ」 瑞鳴香 「はぁい分かりましたぁ」 やがて… 玄関へ咲希が入って来た。 瑞鳴香 (わぁを来た来たぁ~ ここは知らん振りだなっ) 麻壬苗朱梨 (どぉせ入って来るなら 掃除の時間が 終わってからにしてよねっ) 先の一件で懲りたのか、 2人は見て見ぬ振りをした。 瑞鳴香 「なんかさ~ 目を合わしたら ケンカ売ってきそぉな 勢いだよねあの人」 麻壬苗朱梨 「そんな空気がプンプンするよねぇ… 危うきに近寄らずってね」 瑞鳴香 「なぁにその危うきに何とかって」 麻壬苗朱梨 「まぁ危ないと思ったら近寄るなって事よん」 瑞鳴香 「なぁるほど… 頭良くなりましたゎ」 麻壬苗朱梨 (まぁ…常識なんだけどなぁ 知らない方が珍しぃよ…)
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