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麻壬苗朱梨
「そろそろ教室…
行きますかーっ!!」
瑞鳴香
「えっ!?
なになに何やっちゃってんのっ!?
アゴまでしゃくっちゃって…
はははははっ!!
こっちのがウケるんですけど~」
香は朱梨の顔を指差して笑った。
麻壬苗朱梨
「行くぞーっ!!」
瑞鳴香
「行きまーすっ!!」
アゲアゲの2人は賑やかに教室へと戻った。
そして友木が教室に入って来ると、
ホームルームが始まった。
担任教師
「今日は…で…だったから
…でしょねーっ!!」
しゃくれ小話が続き、
相変わらずの空気のまま。
担任教師
「では皆さんまた明日…
お気をつけてーっ!!」
シィ~ン…ザワ…ザワ。
朱梨&紅汰朗
「はぁ~い」
ガラガラ…ガラガラガラッ。
友木は嬉しそうに教師を出て行った。
麻壬苗朱梨
「香どぉすんの?」
瑞鳴香
「う~ん…
ずっと考えてたんだけどぉ
茶道部でも見て帰ろぉかなってね」
麻壬苗朱梨
「あ…そっかぁ
んじゃまた明日ね
…ってあの茶道部!?
大丈夫なの?」
瑞鳴香
「大丈夫でしょお
ひやかしに行くんじゃないんだし…
ちゃんと見学しに行くんだから」
麻壬苗朱梨
(ドキドキ…)
「じゃあ…先帰るね
響君…帰ろっか」
響紅汰朗
「おぅ…帰ろ帰ろ~
じゃあね香ちゃん」
水鳴薫
「2人共また明日ね~
バィバ~イ」
朱梨と紅汰朗は
仲良さげに帰って行った。
香はまだ迷っていた…
茶道部を見学するかどうかを。
瑞鳴香
(やっぱ止めとこ
下手にあの子とはち合わせしても嫌だし
…後15分くらぃしたら帰るかぁ)
香は茶道部見学を諦め、
教室で時間を潰して帰る事にした。
瑞鳴香
「今頃朱梨達…
仲良く帰ってるんだろぉなぁ~
明日にゎ付き合ってたりして…
そりゃなぃかぁ
ははっ)
そして時間が20分程経過した。
瑞鳴香
「さぁ帰りますかねぇ~
お腹も減ってきたし」
ガラガラ…ガラガラガラッ。
香は教室を出て玄関へ、
…すると。
瑞鳴香
「あっ…」
(ドクン…)
「水樹君…だ」
桜並木の中で、
水樹は桜を見てつめていた。
香は靴を履き、
校門へ…桜並木へ向かう。
トコ…トコ…トコ…トコ…。
瑞鳴香
(ドクン…ドクン…ドクン…
何してんだろ水樹君…)
藍原水樹
「…」
そして桜並木に着いた香は、
おもむろに口を開いた。
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