第4話 -静かな前兆-

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麻壬苗朱梨 「そろそろ教室… 行きますかーっ!!」 瑞鳴香 「えっ!? なになに何やっちゃってんのっ!? アゴまでしゃくっちゃって… はははははっ!! こっちのがウケるんですけど~」 香は朱梨の顔を指差して笑った。 麻壬苗朱梨 「行くぞーっ!!」 瑞鳴香 「行きまーすっ!!」 アゲアゲの2人は賑やかに教室へと戻った。 そして友木が教室に入って来ると、 ホームルームが始まった。 担任教師 「今日は…で…だったから …でしょねーっ!!」 しゃくれ小話が続き、 相変わらずの空気のまま。 担任教師 「では皆さんまた明日… お気をつけてーっ!!」 シィ~ン…ザワ…ザワ。 朱梨&紅汰朗 「はぁ~い」 ガラガラ…ガラガラガラッ。 友木は嬉しそうに教師を出て行った。 麻壬苗朱梨 「香どぉすんの?」 瑞鳴香 「う~ん… ずっと考えてたんだけどぉ 茶道部でも見て帰ろぉかなってね」 麻壬苗朱梨 「あ…そっかぁ んじゃまた明日ね …ってあの茶道部!? 大丈夫なの?」 瑞鳴香 「大丈夫でしょお ひやかしに行くんじゃないんだし… ちゃんと見学しに行くんだから」 麻壬苗朱梨 (ドキドキ…) 「じゃあ…先帰るね 響君…帰ろっか」 響紅汰朗 「おぅ…帰ろ帰ろ~ じゃあね香ちゃん」 水鳴薫 「2人共また明日ね~ バィバ~イ」 朱梨と紅汰朗は 仲良さげに帰って行った。 香はまだ迷っていた… 茶道部を見学するかどうかを。 瑞鳴香 (やっぱ止めとこ 下手にあの子とはち合わせしても嫌だし …後15分くらぃしたら帰るかぁ) 香は茶道部見学を諦め、 教室で時間を潰して帰る事にした。 瑞鳴香 「今頃朱梨達… 仲良く帰ってるんだろぉなぁ~ 明日にゎ付き合ってたりして… そりゃなぃかぁ ははっ) そして時間が20分程経過した。 瑞鳴香 「さぁ帰りますかねぇ~ お腹も減ってきたし」 ガラガラ…ガラガラガラッ。 香は教室を出て玄関へ、 …すると。 瑞鳴香 「あっ…」 (ドクン…) 「水樹君…だ」 桜並木の中で、 水樹は桜を見てつめていた。 香は靴を履き、 校門へ…桜並木へ向かう。 トコ…トコ…トコ…トコ…。 瑞鳴香 (ドクン…ドクン…ドクン… 何してんだろ水樹君…) 藍原水樹 「…」 そして桜並木に着いた香は、 おもむろに口を開いた。
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